2008年12月3日水曜日

猫物語16

私は家に帰ると動物病院の先生の話しを思い出した。

病院でのちゃこは舌を上手く使えず、
水も飲むことができなかった。
だから注射器で口の脇から喉に直接注入するしかないこと。
(もちろん注射器といっても針は付いてない。)

なんとか食べることが出来るようになれば…
助かる見込みが出てくると先生が話していたことを…

この日から私と姉は交替で病院にちゃこを連れて数日間通った。
その間にちゃこが回復し、なんとか食べれるようにと願いながら…

それから数日過ぎたある日のこと。
ちゃこが自分でお風呂場に行き水を催促したのである。
そう、ちゃこが変形した舌を使って水を一生懸命飲もうとしたのです。
ほんの少しだけど飲んでいるのです。

そして、私はすぐに軟らかい缶詰を少量お皿に入れ差し出しました。
そうするとちゃこがお魚の臭いを嗅ぎ、食べようと頑張るんです。

私は心の中でちゃこに向い
「少しでもいいから口の中に飲み込めますように…」
と願いました。

しかし、舌が上手く動かないため飲み込むまでいかず、
私はダメかなと諦めかけたその時、
今度は舌ではなく前歯で魚を掴み口の中に入れたのです。
口の中に魚を入れると次はあごを上にして喉にそれを落とそうと…

そして、とうとう食べたんです。
少量だけど食べたのです。
生命の力って凄いですね。
なんとか生きようと頑張る姿、「ちゃこ頑張れ!ファイトだ!」

続く…

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