それから三日目が過ぎた朝のことです。
いつも通り出勤し、実家の前を通り過ぎ下り坂に差し掛かった時の事。
ふと反対車線に目がいった。
路肩に”白く”何かが横になっている。
しかし、出勤しなければならなかった私は、車を止めることも出来ず、
会社に着いてから、すぐに実家に電話した。
私の脳裏にはすでに「もしかしたら…」という予感がしていたからだ。
家には姉がおり、すぐに様子を見に行くということで、
会社を抜け出すことが出来ず、ぐっと気持ちを押し込めた。
電話ではここ何日か、朝方トイレに行くため、
外に出ると帰って来るのに時間が掛かると話していた。
それにしても、ちゃこは道路を嫌っているのか、
警戒心を持っていて、決して近づこうとせずにいたのに…
「何故?」と思いながらも、私の頭の中では朝見かけた”白い”物体はちゃこだと確信していた。
他にも以前飼っていた猫が病気や事故に合い死に際が近くなると、
私には、死を感じとる特異的なものがあるのか、
その場に自然と居合わせてしまうという不思議な体験が多い。
それはそうとこれは、何もかも私の身勝手さからきた事が全て原因なのだ。
命ある生物の一生を見守り育てることの重大さと責任を、
かわいい、好きだからで忘れていたのかもしれない。
「いや、忘れていたのではなく、見ない振りをしてきたのだ」。
実家に預ける事にしたときから…そうではない。
ちゃこがトイレを、「外でないとしないから」ではなく、
なんとか家の中のトイレを覚えさせ、外に出すべきでなかったこと。
外に出るということは、こういった危険性があるということを私は知っていた。
にもかかわらず…、わたしはまた同じ過ちをしてしまった。
心の片隅ではとにかく私の予感がはずれることを祈って、
帰宅する夕方になるのをただ待った。
続く…


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