2008年12月10日水曜日

猫物語20

夕方になり時間を見てすぐに退社し、その足で実家に向った。
まだ夕方の5時を少し回った頃で、姉は帰宅しておらず家には母がいた。

玄関に入るなり、母が悲しそうな顔をして話しをしてきた。
心の中で 「あ~やっぱり、あれはちゃこだったんだ…」 と思いながら…
母の話しをだまって聞いた。

朝見た白い物体はちゃこであったことと、
そして、電話の後ですぐに姉が確認に行き、連れて帰ってきたこと。
ちゃこは今、車庫のダンボールの中にいると辛そうに話した。

車庫に入り、あたりを見回した。
一番奥の棚の上に目をやると、そこにはこじんまりとした、
ダンボールの箱が置かれてあった。
そのダンボール箱を開けようと手を掛けた瞬間、頬をつたって涙が溢れ出てきた。

気持ちを落ち着けようとグッと堪えてみたが、涙は止まらない。
涙でいっぱいになった目で、ちゃこの姿を見ようとしたが全然見えない。
そっと手を出し、ちゃこの冷たくなった体を撫でた。

いつもとかわらない毛並み、冷たくさえなければいつもと変わりないのに…
「ごめんね、ちゃこ」
「ごめんね、ちゃこ」
硬くなったまま、もう動かないちゃこの体。

謝ったって、何をしたってちゃこはもう動かない。
死んでしまったのだ。

姉の帰宅を待って、二人でちゃこを庭に埋めた。
ちゃこの好きだった、ねこじゃらしやエサを枕元に添えて…

続く…

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